熱狂の中でも想像力を働かせたい、カタールW杯

FIFAワールドカップ カタール2022。さすがはフットボール大国イギリス。大学では学食&バーで全試合が生中継、ニュースでも毎日話題に挙がっています⚽

ミーハーの私は、日頃Jリーグもプレミアリーグも観ないのにW杯は日本チームに加え、仲良しの出身国ウェールズ、今住んでいるイングランドの動向も追っています。性格というのはそう簡単には変わらないらしい。

世界観に一目惚れしたカード🎄
机の前に飾って楽しんでいる❤

先日の日本ードイツ戦は、授業の合間を縫って、学食の大型モニターで全力応援💪日本チームの勝利は、サウジアラビアがアルゼンチンを破ったほどの衝撃だったようで、周りの友だちも「やったじゃん!」と祝ってくれて、嬉しかった🎶

一方、日々の報道を通して考えを巡らせる機会も多く、走り書きになってしまうかもしれませんが、メモを残しておきたいと思います。

イギリスの報道から見る、カタールW杯の特徴

  • 大会初のイスラム教圏での開催
    • 基本的に飲酒禁止
    • 当初FIFAは、スタジアム内など限られたエリアでは飲酒可としていたらしいが、方針を変更して禁止に。これに合わせて大会スポンサーのバドワイザーは、行き場をなくしたビールを優勝国に贈呈すると発信した
  • 冬の開催
    • イングランドのサッカー1部リーグであるプレミアリーグ(日本のJリーグ1部?)からも多くの選手が出場するため、プレミアリーグを中断して開催
  • これまでの開催国の中で、国土が最小
イギリスで報じられている、カタール杯を巡る問題
  • 移民労働者の扱い(スタジアムなどの大会施設建設の際、多数の犠牲が出たという報告もある)
  • LGBTQ+などに対する差別、同性愛の禁止
  • FIFAへの疑問
    • イングランドやウェールズを始めとする欧州のチームは当初、あらゆる差別への抗議を示す「OneLoveアームバンド」を付けて試合に臨むと表明
    • これに対してFIFAは、ルール違反として、アームバンドを着用して出場したチームへの経済制裁などを発表
    • 各チームとも、着用を断念。ドイツチームがキックオフ前、手で口を塞いで集合写真に臨んだのは、「FIFAが口封じをした」というFIFAへの抗議を示しながら、問題意識を表明するためのもの
  • スポーツウォッシュ(様々な問題をスポーツの力で綺麗事化する)にしないためには、何をもってカタールW杯は成功と言えるのか、と話されている
もしかしたら日本の報道と異なるかもしれないと思う点
  • W杯を巡る様々な問題は、On the pitch(ピッチ上)/Off the pitch(ピッチ外)という表現で、試合そのものの内容/大会を取り巻く環境という形で話されている
  • スポーツと社会問題(政治)は無関係、という温度感はない
    • 大学のインスタグラムでは、「様々な問題がある中で、スポーツは連帯を促すという考えのもと中継する」とスタンスを発表していた
  • 一方で個人レベルまで落とした時、イギリスにいる人が特別に問題意識が高いとはあまり思わない(が、ここまで毎日話があったら考える機会はゼロではないと思う)
    • なんとなくだけど、ドイツやフランス、オランダなどの方が個人の問題意識が大きそう?
私が感じていること
  • 社会の中にスポーツがある限り、社会問題と切り離すことは不可能
  • イギリスの報道は、日本よりも多角的かもしれない
    • 一方で「飲酒ができない」というのは、イギリス(西洋)中心の考え方
  • オランダのチームは、外国人労働者との交流の機会を設けたとのこと。監督は「多少はお膳立てされた状況」と補足しながら、自分たちの考え方を示したい、と話したとのこと(出典:ロイター記事
  • では、W杯を楽しむのは違うのか?W杯を観ないことが抗議になるのか?この辺りは私もよく分からない。かつ私は引き続き、あーだこーだ言いながら試合を観たい

想像力を働かせたい
昔、父と近所のTSUTAYAにCDを返却しに行った時のこと。返却ボックスの目の前に自転車が止まっていたのを見て父が「想像力のない人が増えているよね」とつぶやいたのを今でも時折思い出す。当時はその意味がよく分からなかったけれど、今ならとてもよく分かる。

その後色々あって、私は父に対してわだかまりがあるままだけど、「この自転車邪魔だね」ではなく、「ここに自転車を置いたら他の人の迷惑にならないか考えられないのかな」と想像力の大切さを教えてくれたことを感謝している。

話をW杯に戻すと、例えば、「スポーツと社会問題は無関係」「水を差すな」という空気感だったとして、「もし臭い物に蓋をし続けたら?」「もしこれが自分に関係があったら?」「東京五輪は?」と思考を巡らせることは忘れなくない。そして、「どんな風にW杯を観たいのか?」と言えば、何の心配もなく、心配事があったとして、応援しているチームが明日の試合に勝てるか、最終ステージに進めるかどうか、試合までに課題にケリ付けられるか、とかそんな呑気なことだけを考えて観たい。


(補記)「日本は~」「イギリスは~」と大きな主語を使うのはあまり好きではないのだけど、現時点の私の能力では上記の書きぶりになってしまうこと、私一個人のレンズを通して見ている出来事で偏りがあるかもしれないこと、改めてご承知おき頂ければと思います。

このブログの人気の投稿

私自身について ー留学のきっかけと、大学院で叶えたいことー

熱波で暑いってほんと?