コロナでオファー(Offer)をディファー(Defer)した話
まずはじめに…、思いが溢れて筆が乗り、かなり長い記事になりました。留学準備を進めている方とすでにオファーが下りている方向けに、私からのアドバイスを要約させてください😀
- イギリスの大学からのオファーは、学部生も(Full-time student)、大学院生も、延期できるのが一般的
- 一部、まったく延期できない大学もあるので、要注意
- 2度の延期を認める大学は、あまりないと思われる
- 入学(Admission)や入学許可(Offer)に関する情報は、同じ大学でも入学年度ごとに異なる可能性があるので、常に最新情報をチェックのこと。必要に応じて大学に問い合わせる
- IELTSの有効期限は変わらない。延期で期限切れにならないか要確認
- オファーを延期する場合、延期期間中の過ごし方もしっかり考える
「ブログ開設のご挨拶」の記事でも書いた通り、私はBath大学からのオファーを2回延期しています。
私の知る限りでは、日本の大学システムには、オファーを延期する(例:2000年冬に合格して、2001年春に入学する)選択肢がないですが、イギリスではオファーを延期するという行為は特別なことではないと思っています。
ギャップイヤーという言葉を聞いたことがありますか?一般的には、高校を卒業したティーンが大学入学までの1年間、旅行やアルバイトなど新たな経験を積むことを指しますが(たぶん)、このギャップイヤーを謳歌できるのは、大学入学は確定していて、それを1年遅らせられる仕組みがあるからなのだと思います。(たぶん#2)
話を私自身のことに戻すと、当初、2020/2021年で留学する予定でした。
「留学延期」の文字が最初にちらついたのは、2020年3月初旬。東京オリンピック・パラリンピックの開催が、2020年に予定されていた時です。あるミーティング終わりの会議室で当時の上司がふと、「例えばだけど、オリンピックが延期になったり、中止になっても、イギリス行くの?」と聞かれたことを鮮明に覚えています。その頃、コロナはアジアでの出来事という印象で、「えー!?日本はオリンピックができない情勢でも渡航しますよ。私の意志は結構固いんです (^_-)-☆」というような返事をしたことを覚えています。
しかし、「TOKYO 2020」が、2021年に開催されると決まった頃には、欧州の感染状況はアジアのそれを大きく上回るものになり、突然先の見通せない状況になりました。
コロナに関する情報は、大学からも頻繁なアップデートがあり、当面の間はオンライン授業になることが明らかになりました。私は、現地で様々な人と会って学ぶことを楽しみにしていたので、延期の選択が現実味を帯びてきました。
オファー延期のオプションは当時から知っていたため、延期可否に不安を感じることはなかったですが、せっかく手に入れた切符を手放すことになるかもしれない決断をするのはとても怖かったです。
ちなみに、Defer((実行・決定などを) 延期する、先送りする)という言葉を始めて使ったのは、この時です。当時のメールを遡ると、「I would like to ask you to defer my offer to the 2021/2022 academic year.」 とイギリス英語っぽく?! 回りくどいメールを送っていたのでした。。
そのメールに対する返信は「了解です。次年度の学費など決定しましたら、またお知らせしますね。」と割と事務的なもので、延期手続きはあっさり完了しました。ちなみに学費は上がり続けています。苦笑
延期決定後も、当時所属していた会社で働き続けました。(退職して留学すると言っていた社員に何も言わず、働く場を提供し続けてくださった会社に感謝しています。)目の前の仕事に追われながらも、来年こそ留学だ!! と、それこそギャップイヤーのような気持ちで過ごしていましたが、当初の渡英予定が近づくと、心ここにあらずという状態になることも増えました。年末には、都心上空を飛ぶ飛行機を見て涙が出そうになったこともありました。大変な状況にあるのはみんな一緒だと思えたから、乗り越えられたのかもしれません。また、私が持っていたIELTSの有効期限は2021年1月だったため、IELTSの再受験もなかなか😫という感じでした。
2度目の延期を決めたのは、2021年の冬。欧州での感染が再拡大していたことと、個人的な問題が発生し、その時の優先順位を考慮して、再びの延期を決断しました。2度の延期を認めている大学はあまり多くないようなので、この時ばかりは、Bath大学に出願した過去の自分に、Good job! と言いたかった。
さらにこの時、転職をしました。留学はしたいが、ステップアップしたいという気持ちがどうしても強くなり、かなり悩んだ結果、1年後に留学する可能性があることをお伝えした上で働かせてくれる場所を探しました。結果として、創業者のビジョンに強く共感した創業期スタートアップで、事業開発や広報などに携わり、他ではできない経験を積むことができました。(創業者も働き始めてから大学院で勉強された経験があり、快く受け入れ送り出してくださったことを感謝しています。)…しかし、この決断はなかなかリスキーだったし、履歴書的には「この1年って何?」と捉えられるリスクも孕んでいると思っています。そう思われないように頑張るのみ!
乱文かつマニアック&エモーショナルな投稿になりましたが、大学院生活(1年間)より、オファーを持っている時間(2年間)が長い人もあまりいないと思い、踏み込んで書いてみました。個人的には、オファーを延期できる仕組みや、ギャップイヤーを過ごしやすい仕組みは良いと思っていて、何らかの形で日本の教育システムに組み込まれるといいな、と門外漢ながら思っています。